髪・毛根

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。正しく相手のことを知り、己の能力を鑑みた上で立てた対策は強いということです。これは薄毛対策にも言える言葉です。どのようにして髪の毛が生えているのかを知らなければ、正しい薄毛対策は立てられないのです。髪の毛の仕組みについて紹介していきます。

髪と毛根の仕組み〜髪の毛の周辺事情

髪の毛をはじめとする体毛は、皮膚に無数に存在する毛穴から生えています。体毛の元となるのが、毛穴の奥の「毛根」部分です。この毛根はどのような構造になっているのでしょうか? どのように髪の毛が生えるのかを解説します。

毛根の構造

毛根は「皮膚の外に出ていない髪の毛の根元部分」として定義されています。一般的には、「抜けた髪の毛の球状部分」を毛根と見做していますが、この球状の部分は「毛球(もうきゅう)」と言います。

毛球には、毛穴の奥にある毛細血管から栄養分を吸い上げている「毛乳頭」と、髪の毛の細胞を作る「毛母細胞」があります。そして毛乳頭から必要な栄養分を送り込まれた毛母細胞が細胞分裂を繰り返す事によって、髪の毛が生えるのです。

髪の毛の構造

一般的に髪の毛と呼ばれている、毛穴から外に出ている部位のことを「毛幹(もうかん)」と呼びます。毛幹は毛母細胞で分裂した細胞によって作られていますが、毛幹となった細胞は活動を停止しています。

つまり、髪の毛と呼ばれている部分は実質細胞の残骸といえるのです。毛幹を構成する細胞の残骸は、「ケラチン」と呼ばれるタンパク質を主成分としていて、目に見えないサイズの空洞が多数開いた状態になっています。

ヘアケアの仕組み

市販されているシャンプーやコンディショナーは、髪のダメージを補修する機能を持っているといわれています。

しかし、医学的には細胞のダメージは細胞分裂を伴う新陳代謝によって失われた細胞を補い、傷を埋めることで補修されています。

細胞が活動していない毛幹の場合、無数の空洞にヘアケア製品の有効成分が入り込んで髪の毛を内部からコーティングすることで髪のダメージを補修しているように見せているのです。

若いうちからヘアケアをしておくことが大切。

シャンプー・リンスなど自分の髪に適したタイプを。

髪の毛の働き

体毛の一種である髪の毛には、生物学的な都合上からか様々な役割が振り分けられています。髪の毛にはどのような働きが与えられているのでしょうか?

頭部の保護

髪の毛は、一般的には脳がある頭部を守る為のものと考えられています。脳は生命活動に大きく関わるため、髪の毛だけでなく頭蓋骨などによって強く保護されています。

威嚇

ライオンは鬣(たてがみ)を大きく広げることで、自分を大きくみせて外敵を威嚇しています。これと同じように、髪の毛は相手に与える印象を変える社会的な道具としても機能しています。

きっちりとした七三分けにすれば几帳面な性格に、モヒカンカットやパンチパーマにすれば近づき難い人に見られるように、威嚇や信頼を操作することが出来るのです。

体温調節

鬣は外敵への威嚇を行うだけでなく、体温の調節を行っているといわれています。人間の髪の毛にも鬣と同じように体温調節を行う機能があると考えられています。寒い所では暑い所よりも髪の伸びが早いということもその一つなのかもしれません。

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