かつら・カツラ

発毛サイクルなどの育毛に関連する身体の仕組みがわかるまでの長い間、人類が薄毛対策に利用してきたのがかつらです。
特定の髪型に変えられる特性から、ファッションや芝居の衣装としても用いられるカツラは、薄毛対策としてどのように機能するのでしょうか? かつらに付いて解説していきます。

かつらの歴史・かつらの魅力

かつらは薄毛をカバーする手段としてはもっともポピュラーなものといえます。しかし普及している分だけ多くのデメリットを抱えています。それでもなお、薄毛対策として高い人気を誇っているのは何故なのでしょうか?

起源と歴史

鬘(かつら)の起源は紀元前のエジプトにまで遡るといわれています。この頃のかつらは薄毛・ハゲを隠す為ではなく、ファッションや礼装を目的にした高級装飾品であったといわれています。

高級装飾品としてのかつらは、中世ヨーロッパで流行し貴族などの上流階級のたしなみとして利用され、現代でもイギリスの裁判官などが着用しています。日本でのカツラは男女共に広く使用され、若ハゲに悩む武士や髪のボリュームが欲しい女性などが主な使用者だったようです。

毛の材質

カツラに使用される毛は、人毛と人工毛の二種類になります。人毛はキューティクルのあるものと無いものに分けられます。キューティクル付きは自然で艶がありますが製造工程が複雑で高級品になります。

キューティクルなしは髪質がバサっとした感じになりますが、量産しやすく手ごろな価格で入手できます。人工毛は型崩れしにくく扱いやすいのですが、経年劣化や熱に弱いという弱点を持っています。

カツラに使う土台の素材

かつらは毛が抜けないように強度のある素材を土台に使う必要があります。この素材の性質によって、昔は頭皮が蒸れてしまうことが多かったのですが最近は通気性と強度を両立できる素材を利用するようになっています。

現在主流となっている土台の素材としては「メッシュ」「人工皮膚」「テープ」があります。

メッシュ素材

鬘用メッシュ素材は柔軟な繊維を網状に編んだもので、高い通気性を持っています。しかし、網目の隙間の分だけ毛の密度が薄くなるため隠す効果が他の素材よりも低くなりやすいのが欠点です。

人工皮膚素材

最近注目されている人工皮膚素材は、ウレタンやシリコンなどの合成樹脂を使用したもので皮膚と大差ない見た目と触感があります。しかし、通気性に劣る為蒸れやすいのが難点といえます。

テープ

部分カツラなどに利用されるテープ素材は、強い粘着力と一定の通気性を持っているのが特徴です。金属アレルギーで金具付きの鬘が使えない人にもお勧めですが、接着剤と皮膚の相性が合わない場合もあるのが悩みどころです。

信頼出来るかつらの選び方とは?

かつらは基本的に使用者に合わせたオーダーメイドになる為、価格もそれなりのものとなります。その分、購入の際は慎重にならなければならないと言えます。どのような点に注意してカツラを選ぶべきなのでしょうか?

カツラは装着しているとどうしても群れてしまう。カツラを選ぶときは風通しの良いものを選択する。

カツラは金食い虫と揶揄されるほどお金がかかる。初期投資にこれほどかかるのも悩みどころ。

通気性

鬘の宿命といえるのが頭皮の蒸れです。

皮膚は汗を掻いても、汗の蒸発によって発生する気化熱の効果で温度が下がるようになっていますが、カツラをかぶっていると蒸発した水分の行き場が失われてしまい温度が下がりにくくなってしまいます。

出来るだけ通気性の良い素材や構造になっているカツラを選ぶようにしましょう。

毛の材質

かつらの難点は、「見た目でばれやすい」ということです。

だからこそ、自然に見えて手入れしやすい材質の毛を選ぶ必要があります。技術の進歩で人毛でも人工毛でもさほど大差は無くなってきていますが、初心者は人工毛からスタートしてみるのが良いといえます。

価格設定

かつらは安ければ10万円以内から、高いものならば3~40万円以上の価格が設定されています。新車を買うよりは安いものの、簡単に財布の紐を緩められる値段とは言えません。高すぎず、安すぎずの価格帯を中心に選ぶのが得策でしょう。